「田口こうじ後援会」が自由民主党京都府第六選挙区支部(代表=安藤裕衆議院議員)から平成31年4月14日付けで3万円の寄附を受領しながら、令和元年度の収支報告書に記載していなかった。本紙が第六選挙区支部と田口こうじ後援会の収支報告書を精査して判明した。
田口こうじ後援会は、久御山町議会議員の田口浩嗣議員の後援会である。資金管理団体の指定は受けていない。事務所所在地は田口議員の自宅となっている。
代表は地元住民、会計責任者は田口議員の親族となっている。田口議員のブログによると田口議員が収支報告書を作成し、府選管に提出したとある。そのため責任の所在は田口議員にあるといえる。
本紙は京都府選挙管理委員会に情報公開請求をおこない、第六選挙区支部の収支報告書に添付されていた田口こうじ後援会の領収書を入手した。その結果、領収書に記載されている「田口こうじ後援会」という文字は、田口議員の筆跡と強く推認されるものであった。
久御山町議会議員選挙の告示日(4月21日)直前に後援会に寄附されていることから、誤って選挙運動収支報告書に記載したのではないかと考え、久御山町選挙管理委員会に選挙運動収支報告書の閲覧を請求したが、こちらにも記載がなかったことを確認した。
寄附金の収入があったにもかかわらず、それを記載しないことは政治資金規正法に違反する可能性がある。政治資金の透明性を確保する法の趣旨に反し、許されることではない。
「事務処理ミス」と弁明するのかもしれないが、ずさんな会計管理との誹りは免れない。こうした自民党絡みの「政治とカネ」の問題は国民の政治不信を増大させていることは間違いない。
令和元年度「田口こうじ後援会」は繰越金以外の収入はなしとなっている
令和元年度「自民党第六選挙区支部」の支出欄には田口こうじ後援会に3万円の寄附をしたことになっている
2021年3月12日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)
久御山の信貴康孝町長が昨年12月11日に飲食をともなう忘年会に参加し、公金から会費を支出していたことがわかった。
参加したのは「相(しょう)の会」の忘年会。同会は伏見区の不動産会社に事務局がおかれている経済人の集まりだという。
町長交際費として支出される「会費」とは「社会的に認知された団体等の総会及び懇談会などへの参加費用」となっている。ところが、「相の会」でネット検索しても該当はゼロであった。「相の会」は「社会的に認知された団体等」に該当するかも疑問である。
忘年会は京都市内の高級料理店にておこなわれた。議会答弁によると20名が参加していたという。
政府が「我慢の三週間」として、多人数での会食は自粛を要請していた時期である。
この忘年会の3日後となる12月14日には菅総理が高級ステーキ会食をおこなったことにより強い非難にさらされた。
信貴町長の忘年会参加についてもコロナ対策の陣頭指揮をとるリーダーとして不適切だと批判が上がっている。
忘年会の支払い伝票(情報公開請求により入手)
2021年3月8日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)