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内水排除対策の専門家を任期付き職員として採用へ

久御山町は、内水排除対策の専門的知識を有した人材を任期付き職員として採用する方針を明らかにした。予算決算常任委員会の総括質疑において都市整備部長が答弁した。

 

信貴町長は、3月会議に専門的知識や経験を有する者を特定の目的のために5年以内という期限をもうけて採用する条例案を提出した。

 

この条例案が可決された場合、「高度な専門的知識」を有する弁護士やSEを「特定任期付職員」として採用することができるほか、「専門的知識」を有する自治体OBなども「一般任期付職員」として採用することができる。

 

3月24日の総括質疑において都市整備部長は「土木や内水排除対策に詳しい人材を任期付職員として採用したい」と答弁し、当該条例を活用した人事構想を示した。

 

2023年3月28日

久御山ジャーナル編集部

久御山団地バス停に上屋設置を検討 委員からは「高い」との声も

久御山町は、ふるさと納税による寄附収入を活用して久御山高校前にある「久御山団地」バス停に上屋(屋根)の設置を検討していることを明らかにした。予算決算常任委員会において松尾憲委員(無会派)の質疑に対して都市整備部長が答弁した。

 

令和5年度当初予算案の資料によると「路線バスの利便性向上を図るため、ふるさと応援基金を活用して町内バス停1箇所の上屋整備をおこなう」とあり、761万円が計上されていた。

 

松尾委員の質疑に対して、町側は当初「設置場所は未定」としていたが、松尾委員は「未定であるのであれば補正予算で対応するべき」と指摘。町側は答弁を撤回し、「久御山高校前で検討している」とした。

 

また、町側は「北川顔のバス停にある上屋と同程度のものをイメージしてほしい」と答弁した(写真参照)。

 

田口浩嗣委員(ネクストくみやま)からは、「バス停の上屋一箇所で761万円は高い」とする発言があった。

 

このほか、松本義裕委員(くみやまみらい)からはバス会社にも相応の負担を求めるべきとし、町側は「バス会社と協議したい」と応じた。

 

2023年3月24日

久御山ジャーナル編集部

開発協力金の見直しに着手へ

久御山町の信貴康孝町長は、開発協力金の見直しに着手する方針を示した。3月3日、公明党議員団代表の戸川和子議員の代表質問に対して答弁した。

 

開発協力金は、開発指導要綱にもとづいて、町が開発を希望する業者に対して「開発協力金」という名目の寄付(任意)を求める制度である。他自治体では、その任意性が疑われることがあったため、俗に「ショバ代」と揶揄されることもある。

 

町によると過去5年間で対象となる75件中、72件が納付しており、納付率は96%だとしている。 

 

戸川議員は、近隣では京田辺市や宇治田原町が開発協力金を廃止しており、宇治市でも来年度から廃止することが決まっているとした上で、廃止も含めた今後の方向性について質問した。

 

信貴町長は「社会的背景や国からの指導を踏まえると、検討が必要な時期に来ている」とした上で「来年度に研究会を立ち上げ、専門家の助言も受け、都市計画審議会の意見もいただきながら、現状と課題を整理し、要綱等の改正、条例化も視野に入れながら具体的な検討に入りたい」と答弁した。

 

過去には、武蔵野市が指導要綱にもとづいてマンション開発業者に対して「教育施設負担金」(名目こそ違うが開発協力金とほぼ同じ)と称した「寄付」を求め、支払いを拒否した業者には給水契約を拒否するという制裁をおこなったことが違法な公権力の行使と認定された最高裁判所の判例がある(最判平成5年2月18日)。

 

2023年3月22日

久御山ジャーナル編集部

 

まちの駅「クロスピアくみやま」がキャッシュレス決済を廃止

まちの駅「クロスピアくみやま」の販売コーナーがキャッシュレス決済を廃止していたことがわかった。予算決算常任委員会において戸川和子委員(公明党議員団)が指摘した。

 

3月10日におこなわれた補正予算審査の中で、産業・環境政策課が所管する部分に、売上減少や人件費増を理由にクロスピアくみやま販売コーナーへの追加の補助金95万4千円が計上されていた。

 

これについて戸川委員は、売上減少は「以前はキャッシュレス決済が使用できたが、廃止したのが売上減少の原因ではないか」と指摘した。

 

産業・環境政策課の担当者は、従前1000万円あった年商が、現在は870万円まで落ち込んでいるとした上で、キャッシュレス決済にかかる決済代行会社への支払手数料が収益を圧迫したため、廃止せざるを得なかったと答弁した。

 

戸川委員は「時代に逆行している」と評し、別の担当者は「クロスピアくみやまの社会実験を踏まえ、収益の改善に努めたい」と苦しい答弁をおこなった。

 

2023年3月10日

久御山ジャーナル編集部

町長公約の「産業大使」 初年度は低迷

令和4年度からスタートした「産業大使」制度が、定員50名に対して委嘱数17名、規定投稿回数をクリアしているのはわずか2名であることが、3月6日までにわかった。

 

信貴町長の選挙公約の1つに「SNSのさらなる活用と民間大使の登用」という部分があるが、今回の産業大使がそれに該当する。

 

大使の「仕事」は、①産業情報、②イベント情報、③日常風景のいずれかを自らのSNSに「久御山町産業大使」「ええとこくみやま」というキーワードを付けて毎週1回以上投稿するというもの。

 

定員は50名、週1回以上という規定投稿回数をクリアした大使には、3000円相当の町特産品を贈呈するとしていた。

 

しかしながら、二次募集までおこないながら定員の半数以下となる17名の大使委嘱(応募者は同数)にとどまった。17名のうち、規定投稿回数をクリアしているのは、わずか2名という結果となっている。

 

信貴町長は、3月2日の施政方針演説では「産業大使の増員を図る」と表明している。

 

2023年3月9日

久御山ジャーナル編集部

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