久御山町の大内川地下道に放置されていたスケートボート(以下「スケボー」)関連の備品などが9月8日付けで撤去されていたことがわかった。この問題は、筆者が9月議会の一般質問で取り上げた。
同地には、スケボー愛好者が設置したと見られるスケボー関係の備品などが長期間放置されていた。またスケボー愛好者のたまり場となっており、地元住民からは「通行するのが怖い」という声が上がっていた。
そこで筆者は、放置物は「不法占有物件ではないか」と指摘。都市整備課長は、「道路交通法に違反する管理上の事象物件である。すべてのものに催告書を貼り、持ち主に撤去するように指導している」と答弁。さらに「自主的な撤去が期待できない場合は、どうするのか」と再質問したところ、「一定期間の催告通知期間を持っているので、その期間が過ぎたら、撤去し、町で保管する」と答弁した。
催告書は、筆者が一般質問の通告書を提出するとすぐに貼られた。貼られた催告書によると久御山町は、9月7日までに撤去を求めていたが、自主的に撤去されなかったため、9月8日付けで町が撤去し、保管することとなった。半年間が経過しても、持ち主が取りに来なければ町で処分するととなる。
スケボーはオリンピック競技になったこともあり人気が高まる一方、騒音や公共物の破損、歩行者との衝突事故が大きな社会問題となっている。本紙が京都府警に情報公開請求をおこなったところ、久御山町内でも令和2年度に少なくとも3件の苦情が寄せられ、警察が出動し、スケボー行為者に厳重注意をおこなっていることが確認できた(下記PDFファイル参照)。
スケボー備品撤去後も筆者は定期的に大内川地下道に「偵察」に行っているが、スケボー愛好者の姿は見られなくなった。地元住民からは安堵の声が上がっている。
京都府警スケボー行為についての苦情.pdf (2.39MB)
いずれも9月8日に撤去済
2021年10月1日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)