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公立図書館に統一協会が浸透 発行書籍を配架

 久御山町立図書館に旧・世界基督教統一神霊協会(現・世界平和統一家庭連合、以下「統一協会」)が発行する書籍が配架されていることがわかった。

 

書籍名は『永遠の家族 御嶽山噴火事故と聖和』(世界平和統一家庭連合広報局編著、賢仁舎)。町立図書館の蔵書検索によると閉架書庫に置かれており、「貸し出し可能」となっている。

 

内容紹介には「統一教会(ママ)の統一原理・信仰の真髄が凝縮した一冊」などと記載されている。つまるところ、統一協会の教義を宣伝する書籍なのである。

 

このような書籍を町立図書館に置くことは、統一協会の布教活動を助長・援助・促進することになり、町が統一協会の活動に「お墨付き」を与えているととられかねないものである。

 

近隣自治体である京都市・宇治市・八幡市・城陽市・京田辺市・宇治田原町・井手町も調べてみたところ、京都市・宇治市・八幡市の公立図書館にも『永遠の家族』が配架されていることがわかった。一方、京田辺市・宇治田原町・井手町には配架されていなかった。

 

この他にも町立図書館には『韓国がわかる11人の視点 嫌韓・反日を超えて』(多田則明著、世界日報社)という書籍も配架されているが、出版元の世界日報社は統一協会関連法人である。

 

当該書籍のあとがきには「本書は『世界思想』(1992年5月号~93年10月号)に連載した中から11編を選び、ほぼ年代順に再編集し、一部手を加えたものである」と書かれている。『世界思想』とは、統一協会関連政治団体「国際勝共連合」の機関紙のことである。

 

※おことわり:久御山ジャーナルでは、旧・世界基督教統一神霊協会(現・世界平和統一家庭連合)を「統一会」ではなく、「統一会」と表記いたします。

 

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 久御山町立図書館HPの蔵書検索より

2022年9月6日

久御山ジャーナル編集部

岩井コスモ証券

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