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来年度から紙おむつの園内処理実施へ

信貴康孝町長は、来年度から紙おむつの園内処理を実施することを表明した。6月15日、濱口隆志議員の一般質問に対して答弁した。

 

現行の紙おむつの持ち帰り制度は、衛生面の問題のほか、仕分け作業をおこなう保育士の負担にもなっており、園内処理を望む声が上がっていた。

 

久御山町はこれまで「保護者からの要望がない」として、おむつの園内処理について後ろ向きな姿勢を示していた。

 

流れがかわったのは今年1月。厚生労働省がおむつの園内処理を推奨する通知を自治体に発出したのである。

 

そのため3月会議では、これまでの「研究する」という答弁を一転させ、信貴町長は「国からの通知を受けて、教育委員会に園内処理の検討を指示した」と答弁していた。

 

紙おむつの園内処理するには保管場所の問題から毎日ゴミ収集車に回収してもらう必要がある。教育委員会はおむつ1枚あたり100グラム、園児1人あたり7枚、3園で毎日回収するとなると約140万円(うちイニシャルコストが70万円)の予算との認識を示した。また、5月9日に既におむつの園内処理を実施している八幡市の視察をおこなっていたことも明らかとなった。

 

その上で信貴町長は「園内の環境整備、収集業者の選定、保護者への周知が必要」として、「令和6年度の実施に向けて準備していく」と答弁した。

 

2023年6月15日

久御山ジャーナル編集部

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