元職員(懲戒免職)による準公金の私的流用という不祥事を受けて設置された「久御山町スポーツ協会事務執行のあり方検討委員会」の第1回目の会議が開かれた。信貴町長から委員に委嘱書が手交された後、委員の互選により依田博神戸大学名誉教授(政治学)が選出された。
要綱では、議事は「原則公開」としているが、例外規定としてプライバシーへの配慮などが必要となる場合に限り「非公開とすることができる」という規定がある。
議事に入る前に依田委員長が会議の公開の有無を諮った。委員から「非公開とするべき」という意見が出され、委員長を含む全員一致で「非公開」と決定した。
これにより委員長の命により、久御山ジャーナル含め傍聴人であるマスコミ関係者(京都新聞と洛タイ新報の記者)は全員退出させられた。
◯【社説】議事冒頭から非公開とする秘密主義は左袒し難い
上述したとおり「原則公開」という要綱規定や住民の知る権利に資するためにも、委員会では、まずは公開しても差し支えない範囲で議論をおこなった上で、プライバシーや捜査情報など公開するのが望ましくない部分を議論するときに、非公開に切り替えるべきである。
議会同様に透明性が求められる諮問機関の議事内容は可能な限り公開されるべきところ、諮問結果のみを公表するのではなく、諮問結果を決定する過程を含めて公開し、議会や住民から広く検証を受けることは諮問機関の責務といえる。
こうした責務を放棄し、議事冒頭から漫然非公開と決定した委員会の秘密主義には到底左袒することができない。
第1回久御山町スポーツ協会事務執行のあり方検討委員会次第.pdf (0.39MB)
2024年1月26日
久御山ジャーナル編集部