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教委がアレルギー誤食を隠ぺいか!? 「失念していた」と答弁訂正

久御山町立の小学校給食でアレルギー誤食事案が発生していたことが関係者への取材によりわかった。教育委員会が当該事案を組織的に隠ぺいしようとした疑いがある。

 

3月19日、予算決算常任委員会の令和6年度予算案審査において、久御山ジャーナル芦田が学校給食のアレルギー誤食事案が発生していないかと質問。このとき芦田は昨年に町立小学校でアレルギー誤食事案が発生していた情報を掴んでいた。

 

ところが、教育委員会の担当者(学校教育課長補佐)は「近年、そのような事案は発生していない」と虚偽の答弁をおこなった。これに対して芦田は「それは本当か。アレルギー誤食事案が発生したとの情報を掴んでいる」と発言。

 

そのため、答弁を整理するため暫時休憩となった。休憩中に芦田が関係者から聞き取った取材メモをもとに発生した日付・学校名などを教育委員会に指摘したところ、担当者は「記録が見つかった」とした。

 

その後、常任委員会を再開し、担当者は「失念していた」として答弁を訂正。一転してアレルギー誤食事案があったことを認めた。

 

こうしたやり取りを経て、久御山ジャーナル3月21日付けで教育委員会に食物アレルギー誤食報告書(下記PDF参照)の情報公開請求をおこなった。

 

開示された報告書には、令和5年6月7日付けの教育委員会の受付印が押されていた。また、回覧枠(スタンプ印)があり「係」「係長」「課長補佐」「課長」「教育次長」「教育長」が押印していた。

 

くだんの学校教育課所管の当初予算審査には説明員として、教育長・教育次長・学校教育課長・学校教育課長補佐が出席していたため、全員が「失念していた」とは、にわかに疎信し難い。

 

以前からマスコミや専門家が教育委員会の隠ぺい体質を指摘している。今回は、その場しのぎのために当該事案を組織的に隠ぺいしようとしていたのではないかと強く疑われる。

 

pdf 食物アレルギー誤食報告書(令和5年6月1日付け).pdf (0.53MB)

※小学校名は開示されていたが、編集部で赤く塗りつぶした。

 

2024年4月17日配信

久御山ジャーナル編集部

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