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議会事務局が議員の認め印を預かり保管 不適切な事務処理

久御山町議会の事務局が複数の議員から認め印を預かり、当該議員の承認を得て代わりに押印する事務運用をおこなっているがわかった。不正の温床となりかねない、極めて不適切な行為である。

 

4月25日の民生教育常任委員会において「久御山町スポーツ協会事務執行のあり方検討委員会報告書」について生涯学習応援課が行政報告をおこなった。

 

当該報告書では、スポーツ協会の金員を私的流用していた会計年度任用職員A(懲戒免職)がスポーツ協会の会長・理事長・会計の認め印を所持又は預かるといった不適切な行為が不正の温床になったとしている。

 

久御山ジャーナル芦田は、議員1年目のときに田口浩嗣議員(当時)から「議会事務局に認め印を預けたほうが良い」との誤った「助言」を受けたが、拒否したことがある。田口議員自身は議会事務局に認め印を預けていると言っていた。

 

翻って、民生教育常任委員会において芦田は議会事務局長に「事務局は議員から認め印を預かっているのか」と問うたところ、事務局長は議員から認め印を預かっていることを認め、事務局が議員の承認を得て、代わりに押印する運用をおこなっているとした。

 

◯【社説】類似報道からみる本件行為の不適切さ

前代未聞、受給者の認め印1944本 職員が預かり勝手に押印 生活保護不適切支給の桐生市(東京新聞2023年12月19日配信)

桐生市では無断押印までおこなっていたというのであるから久御山町議会事務局とは異なる事案ではあるが、桐生市の福祉課長は生活保護者から認印を預かり保管していたことを「不正を行える余地を残す。正しい運用とは言えなかった」としている。

久御山町議会事務局の事案も「不正を行える余地を残す。正しい運用とは言えなかった」といえるのではないだろうか。

 

2024年4月25日配信

久御山ジャーナル編集部

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