参議院議員選挙の期間中に山際大志郎経済再生担当大臣が「野党の人から来る話は、政府は何一つ聞かない。本当に生活を良くしたいなら、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」と発言した。
これに対して野党は猛反発。7月4日付けで松野博一官房長官が山際大臣を注意したという。
また木原誠二官房副長官は「政府は国民の声を丁寧に聞き、国民の生活をしっかり守っていくことを基本としている。与野党問わず耳を傾け、野党を無視するようなことはない」と述べている。
山際大臣の発言は、断じて容認できない妄言・失言・暴言の類である。寝言は寝てからいうべきである。
これと同趣旨を昨年の総選挙のときに発信をおこなったのが、1月13日付け既報のとおり、久御山町議会議員の田口浩嗣氏である。
2022年10月22日付けブログでは「六区【久御山町】の政権政党自民党の国会議員を絶対落とせません。全て停止します。」と記載。自民党公認の清水氏が落選してから半年以上経過しているが、「全て停止」したというのだろうか。
また、田口氏は「もし、敗れて野党議員に成れば、今迄みたいに災害の度に補助や対策費を付けて頂いて来ましたが、パイプが無くなり頓挫してしまう!」(10月26日付け)、「6区から自民党議員が居無くなれば、発展もせず、安全対策や経済対策など何もできなくなります!!」(10月27日付け)とも記載している。
立憲民主党の小宮山泰子氏の7月4日付けFacebookによると「赤羽国交大臣(当時)に本会議で質問し『人や政党によらず、第三者機関を入れて公正に地方に予算をつけている』との主旨の回答を得ている」という。
その上で、与党の人間がなぜこのような発言するのか考えられる理由として「ついた予算を自分がつけた!と宣伝」「野党議員や業界団体等へのマウンティング効果で、優位に立つための『与党にしか予算つけられない』との言葉を調べもせず踏襲」「つくはずの予算を『与党は妨害』する。」の3点ををあげている。
岸田総理が掲げる「聞く力」を否定し、選挙区に与党代議士が存在するか否かで特定地方を予算編成で差別するという趣旨の田口氏のブログは、権力を振りかざす、議員として、また人として最低の発言である。
田口氏は、現在は該当するブログ記事を削除しているが、なぜ削除したのか、今でも本件記載が正しいと考えているのかなど、きちんと説明責任を果たすべきである。
引用元:小宮山泰子衆議院議員の2022年7月14日付けFacebook
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2022年7月17日
久御山ジャーナル編集部