久御山町議会議員の田口浩嗣氏が昨年の総選挙において京都府6区から自民党公認(公明党推薦)で立候補した清水鴻一郎氏が落選すれば、京都府6区に対する国の予算が削られると不安を煽る不適切なブログ記事を掲載していることがわかった。
田口氏は、令和3年8月5日をもってブログ更新の終了宣言をおこなったが、10月19日に何の説明もなく突如として更新を再開。総選挙に関連したブログ記事を掲載し、清水氏の落選によって再び更新は止まった。
選挙期間中に田口氏は、具体的には以下のような投稿をおこなっている。
「六区【久御山町】の政権政党自民党の国会議員を絶対落とせません❗全て停止します。」(10月22日付け)
「6区から政権政党自民党の国会議員が居無くなれば今まで進んできた事業などが進まなくなり、6区全体が置いてきぼり状態に陥」る(10月24日付け)
「もし、敗れて野党議員に成れば、今迄みたいに災害の度に補助や対策費を付けて頂いて来ましたが、パイプが無くなり頓挫してしまう!」(10月26日付け)
「6区から自民党議員が居無くなれば、発展もせず、安全対策や経済対策など何もできなくなります!!」(10月27日付け)
「9年間で、自民党がこの山城地域『6区』に国から590億円を予算付けしてきましたが、他の候補者には今後の国の予算を持ってこれません!実現できるのは 自民党の候補者『清水こういちろう』ただ一人です!」(10月30日付け)
清水氏の対立候補であった立憲民主党の山井和則衆院議員や日本維新の会の中嶋秀樹氏(落選)が当選すれば、京都府6区に対する国の予算が削られ、「6区全体が置いてきぼり状態に陥」る(10月24日付け)ということである。つまり、自公政権は6区に与党代議士が不在になると予算を削る(卑怯な「兵糧攻め」である)、予算編成のさいに選挙区内における与党代議士の有無で差別すると公言しているのと同様である。
与党代議士の有無で予算編成で特定地域を差別することは憲法違反であり、到底看過できるものではない。書くのであれば、せめて「与党代議士が不在になれば予算の増額が難しくなります」といった程度にとどめるべきであろう。田口氏の記述は、根拠なく有権者の不安を煽り、脅しともとられかねない極めて不適切な記述である。
2022年1月12日
久御山ジャーナル編集部