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【独自スクープ】ロックファーム京都が農地法に違反 違法建築物を設置

ロックファーム京都株式会社(本社=京都府久御山町)が今年5月に開設した直売所が農地法違反の違法建築物であることが所管官庁などへの取材によりわかった。

 

同社は平成31年に元消防士の社長が設立した農業法人であり、看板商品は京野菜・九条ねぎである。現在の時期は「最大糖度20.8度とメロン級の甘さを誇る」甘くて白いとうもろこし「京都舞コーン」を大きく売り出している。ネーミングには、舞妓さんのように白いという意味が込められている。

 

同社は、商品力の高さなどにより、設立からわずか3年で急成長。現在、テレビ・新聞・雑誌・Webメディアなどで引っ張りだこになっており、社長は「一躍時の人」となっている。

 

例えば、6月11日放送の関西テレビ「報道ランナー」では「発見LIVE ワカコが行きます!」というコーナーで「京都舞コーン」が昨年6万本を売り上げ、放送当時で1万5千本のネット予約が入っていることが紹介されている。

 

Twitterでも「京都舞コーン」で検索すれば、「甘くてめちゃくちゃおいしい」などと大絶賛されており、批判的なツイートはまったく見受けれらない。

 

6月21日、本紙のもとに「ロックファームが農地に違法建築物を設置している」という情報提供があった。「従業員用駐車場」として農地転用の許可を受けた借地に直売所となる建築物を無断で設置したというのである。

 

町農業委員会事務局に取材をおこなったところ、当該直売所が違法建築物であり、是正するように指導していることを認めた。一方、京都府にも情報公開請求をおこなったところ、開示された公文書には「農業委員会から数回撤去指導を行ったが、撤去費用が経営を圧迫する等の理由を申し立て応じず」などと記載されていた。

 

報道関係者からは「取材に行ったときに直売所の写真は掲載しないでほしいとロックファームに言われたのでおかしいと思った」との情報もあった。

 

本紙に情報提供をおこなった住民は「ロックファームは違法建築物を設置しながら、堂々とメディアに登場しているのが、腹立たしい」と語っていた。1日も早い是正が求められる。

 

pdf 京都府公文書(ロックファーム違法建築物).pdf (2.87MB)

 

ロックファーム京都株式会社オフィシャルサイト(外部サイト)

2021年7月9日 

(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)

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