久御山町社会福祉協議会が令和6年度にデイサービス事業において約740万円の赤字を計上していたことが7月1日までにわかった。
社会福祉協議会が公開した資料によると、監事は、令和6年度決算監査報告書において「デイサービス事業において約740万円の赤字を計上しており、前年度に比しても損益状況が著しく悪化している」として、「現行の事業運営のままでは法人全体の財務健全性に影響を及ぼすおそれがあると認められるため、当該事業については早急に経営改善計画を策定・実行する必要がある」と厳しく指摘している。
久御山町から社会福祉協議会には、約4400万円の補助金が支出されているが地域福祉に関する人件費分であり、デイサービスは自主事業にあたるため町行政とは直接の関係がないという。しかしながら町の高齢者福祉に影響があるため経営改善の必要性は認識しているという。
社会福祉協議会の貸借対照表によると、現預金が1億1万円、純資産額は1億8千万円ある。流動比率は573%、自己資本比率66%となっており、極めて健全な財務状況にあるといえる。
しかしながら、この赤字状況が続けば、監事が指摘するように法人全体の財務を圧迫する恐れがあり、デイサービス事業は社会福祉協議会の「アキレス腱」となっている。本紙芦田は、9月12日の予算決算常任委員会および10月30日の民生教育常任委員会において、早急な経営改善が求めた。
他自治体の社会福祉協議会では、運営難から自治体が財政的支援をおこなったり、介護事業が他の社会福祉法人に譲渡される例もみられる。
2025年11月7日配信
久御山ジャーナル編集部