政府が希望する自治体などに無償配布する「アベノマスク」を久御山町は申し込みをしないことが町国保健康課への取材によりわかった。
政府配布の布マスク、通称「アベノマスク」は大量の在庫を抱え、これまでに6億円の保管料が発生していることが問題視されている。
政府は、在庫をはき出すために希望する自治体や団体・個人に無償配布することを決めた。現在、厚生労働省のHPから申し込みを受け付けている。
久御山ジャーナルが国保健康課に「アベノマスク」の配布を希望するかと取材をおこなったところ、「必要性を感じないので、申し込みをするつもりはない」との回答であった。
この問題では、群馬県太田市の清水聖義市長が「誰も着けていないマスクを、地域住民ならOKというのは合点がいかない」「(アベノマスクを)地方に押し付けるのはばかにしている」と不快感を明らかにしている。
廃棄するにも今の在庫量では、6千万円かかるという。相場の格言に「見切り千両、損切り万両」という言葉があるが、まさに「損切り」する必要性が迫られている。
2021年12月28日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)