久御山町議会議員の田口浩嗣氏が過去のブログで新婚夫婦に「沢山の子どもをご期待申し上げます・・・♡」などと女性蔑視と取られる問題記述があったことがわかった。
田口氏の平成29年3月14日付けブログ記事には「近所でお世話になっている先輩の御子息が、彼女と一緒に入籍に役場へ来られました。おめでとうございます。これからも末永く御幸せに!沢山の子どもをご期待申し上げます・・・♡」などと記載している。
同様の発言は、下記のとおり自民党の国会議員がおこなっており強い非難を浴びたことがある。
自民党・山東昭子参院議員「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」(平成29年11月)
自民党・加藤寛治衆院議員「新郎新婦は必ず3人以上の子供を産んでほしい」(平成30年5月)
自民党・桜田義孝衆院議員「子供を3人くらい産むようお願いしてもらいたい」(令和元年5月)
平成26年には都議会で自民党都議による「早く結婚しろ」「自分が子どもを産め」などといったヤジが問題になったことがある。さらにさかのぼると、平成19年には自民党の柳沢伯夫厚生労働大臣が「女性は子を産む機械」という耳を疑う露骨な差別発言をおこなっている。
田口氏の記述は、差別的言動の常習犯である自民党の杉田水脈衆院議員の言葉を借りれば夫婦の「生産性」に期待する極めて不適切な記述である。そもそも「子どもはまだ?」「〇人目は考えている?」「子どもを早く作ったほうが良いよ」などといった発言は、セクハラだと認識されている。田口氏は、文章の最後にハートマークをつけているが、不快を通り越して、吐き気がする。セクハラ記述をブログに堂々を掲載する田口氏は常軌を逸しているといえる。
「近所でお世話になっている先輩の御子息」であったとしても、子ども望むか、望むのであれば何人を希望しているのかといったことは極めてデリケートな問題であり、「赤の他人」が踏み込むべき領域ではないし、ブログに掲載するべき内容ではない(仮に当該夫婦が「沢山の子どもを作りたい」と述べていたとしてもである)。
山東・加藤・桜田の3氏の問題発言以前に記述されたものであるが、まさに自民党らしい差別記述である。田口氏は、直ちに撤回するべきである。
※田口氏は「婚姻」を「入籍」と表現しているが、これは誤用である。入籍は婚姻とはまったく別の手続きである。おそらく芸能ニュースなどの影響で誤用したものと思われる。
参考サイト:大阪市:入籍届 (…>戸籍に関すること>その他戸籍の届出に関すること) (osaka.lg.jp)
田口氏のブログより
2022年1月11日
久御山ジャーナル編集部