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勉強不足な議員が「漫画本を本会議場に持ち込むではない」 明らかな失当

昨年9月会議において、本紙芦田が一般質問で『はだしのゲン』を学校図書館での取り扱いについて質問した後に、勉強不足な議員が「漫画本を本会議場に持ち込むではない」と議長に抗議していたことが議会関係者への取材によりわかった。

 

『はだしのゲン』は原爆の悲惨さを描いた漫画本であるが、連載後半は日教組や日本共産党が発行する雑誌で連載されたこともり左派色が著しくなり、皇室制度や自衛隊を否定する描写や歴史的事実に反する描写が問題とされている。

 

芦田は、発達が未成熟な子どもたちには公正な判断ができないので、学校図書館には配架するべきではないと訴えた。芦田が質問の際に『はだしのゲン』を本会議場に持ち込んだことは勉強不足な議員が指摘するとおりである。

 

しかしながら、会議規則107条は「何人も、会議中は、参考のためにするもののほか、新聞紙又は書籍の類を閲読してはならない」とある。これを反対解釈すると「会議中は、参考のために新聞紙又は書籍(漫画本を含む)の類を閲読」することは許されると解されるのである。

 

また、会議規則を持ち出すまでもなく、漫画本である『はだしのゲン』を持ち込んだ目的は、質問の参考にするためであり、持ち込んだことについて正当の理由がある。実際に『はだしのゲン』を開きながら質問していることは録画映像からも確認できる。

 

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 『はだしのゲン』を開きながら質問する本紙芦田

 

「漫画本を本会議場に持ち込むではない」というのは、一般論としては正しいといえるであろうが(成文法としては禁止されていないが、条理上許されないと解される)、本件については、まったく法的根拠を欠いた「難癖」である(当然、議長により棄却された)。この勉強不足な議員は、議長に抗議する前に会議規則をきちんと確認するべきである。

 

2022年1月14日

久御山ジャーナル編集部

(JCVN)メタボ・中性脂肪/脂質異常症

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