4月1日付けで久御山町議会議員の田口浩嗣氏が消防団長に就任した。町政関係者からは議員と消防団長との兼職に批判の声が上がっている。
消防団の最高責任者は、町長であるが、日常的な指揮監督については、消防団長に委ねられている。そのため、消防団長は災害が発生したときには、消防団の災害対応を総理しなければならない。
一方、久御山町議会は、町内で大規模な災害は発生した場合に備えて「久御山町議会災害対策会議設置要綱」を定めており、町が災害対策本部を設置した際には、議会も災害対策会議を設置することができるとしている。
同要綱第4条2項には、「議員は、議会対策会議が招集されたときは、直ちに参集するものとする」とある。2月14日開催の全員協議会においても、中井議長は、「直ちに」という部分を強調していた。消防団長と兼職する議員は、「直ちに参集」することができるのだろうか。
日常的にもそうであるが、大規模災害発生時には、議員と消防団長は、ともに重要な職責を担う。このような理由から、議員は消防団長との兼職をするべきではないという批判の声が上がっているわけである。
消防団長就任あいさつ状.pdf (0.11MB)
2022年4月15日
久御山ジャーナル編集部