京都やましろ農業協同組合が久御山町のネギカットセンターで加工日年月日を偽装していた問題が発覚して4か月が経過した。なぜ、偽装がおこなわれたのか。
久御山ジャーナルは、京都府に情報公開請求をおこないJAから提出された改善報告書などを入手した。この文書をもとに偽装がおこなわれた原因や背景を読み解くことができた。
加工年月日を表示するラベラー機は、暗証番号を使用すれば現場で日付変更が可能であったため、今後は本店営農部長の専権管理に変更するとしている。なぜ、これまでは現場で日付変更が可能であったのかが疑問である。
現場を信頼して、偽装などおこなわれずはずがないという軽い考えだったのかもしれない。別の文書には、「先輩がやっているので、不正行為には気づいていたが、見過ごしていた」「『部下はきちんとやっているはずだから大丈夫』と思い込んで業務をしていた」という職場風土があったしている。
翻って、6月9日放送の報道ランナーではJA北河内の不祥事を独自取材。JA北河内の内情を知る人物が「隠ぺい体質はあると思います」「閉鎖的でワンマンな組織です」と証言していた。
JAグループの各組織は、独立した存在となっているが、JA京都やましろにも管理体制のほか、組織体質にも問題があったことは否めないであろう。
カットネギ加工年月日偽装についての京都府公文書.pdf (1.2MB)
2022年6月17日
久御山ジャーナル編集部