久御山町教育委員会が公費で旧・統一協会(現・世界平和統一家庭連合)が発行する書籍を購入していたことが9月6日までにわかった。久御山ジャーナル芦田の一般質問に対して生涯学習応援課長が答弁した。
本紙9月6日付け既報のとおり、町立図書館には『永遠の家族 御嶽山噴火事故と聖和』(世界平和統一家庭連合広報局編著、賢仁舎)という統一協会の書籍が配架されている。
久御山ジャーナルは、近隣自治体の公立図書館にも同書籍が配架されていため、統一協会やその関係者が寄贈したものではないか予想していた。
しかしながら、芦田が図書館に配架された経緯を質問したところ「2015年12月に購入したもの」「詳しい経緯は、資料が残っていないのでわからない」と生涯学習応援課長は答弁したのである。
内田教育長は「この本は、必要であるだとか、この本は必要でないと操作するのは間違い」などと答弁した。確かに基本的にはそのとおりであろうが、社会通念上の限度があるというものである。
(極論になるが)オウム真理教(現アレフ)の著書やポルノ雑誌を図書館に「必要でないと操作するのは間違い」というのであろうか。
統一協会に対する報道が過熱しているが、公安調査庁は同教団を以前から「特異集団」だと認定しており、同教団が反社会的な集団であることは公知の事実である。
久御山町による教団書籍の購入は、違法・不当な公金支出であり、到底容認できるものではない。教育委員会は、教団書籍の配架を続けていると答弁したが、誤りを認めることができない「無謬主義」に陥っていると言わざるを得ない。
2022年10月14日
久御山ジャーナル編集部