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不祥事が多発 教委を統率できていない内田教育長が再任

信貴町長は内田智子教育長の再任議案を久御山町議会に提出し、同議会は9月9日に賛成多数で同意した。内田教育長の新たな任期は3年間。

 

町教育委員会は学校教育課と生涯学習応援課の2課制となっている。昨年、生涯学習応援課では、町スポーツ協会の事務局を担当していた元会計年度任用職員が児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕・起訴された。その後、別の職員がスポーツ協会の事務を引き継いだところ、逮捕された元職員が同協会の金員を私的流用していたことが発覚。元職員は懲戒免職となっている。

 

また、本紙既報のとおり学校教育課では、本来議会の議決が必要にもかかわらず、当該議決を得ずに700万円以上の財産を取得していたことは、議会の議決権を侵害する重大な法令違反である。

 

このように町教育委員会では不祥事が多発しているため機能不全に陥っているといえる。畢竟(ひっきょう)、トップである内田教育長は町教育委員会を統率できていないのである。

 

本紙芦田は、上述した理由により反対論陣を張ったが、町長与党が多数を占めているため賛成多数で再任が決まった。日本共産党の2議員は採決を棄権した。

 

ある教育委員会関係者からは「石丸教育長(現・自治功労者、教育長在任期間:平成14年4月~平成23年9月)は、現地現場主義を貫き、教育現場に頻繁に赴いていたが、山本教育長以降はそれがなくなった」と本紙に不満の声が届いている。

 

内田智子氏・・・府内小学校で教頭・校長を務めた他、京都府山城教育局総括指導主事などの経験を有する「教育のプロ」。町内在住ではないが、昭和58年~平成12年には町内3小学校に教諭として勤務経験があり、平成28年から3年間は東角小学校の校長も務めたこともあるため、久御山町の教育行政に精通している。

 

2024年10月17日配信

久御山ジャーナル編集部

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