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8月20日告示・8月25日投開票の久御山町長選挙に立候補を表明しているのは、現職の信貴康孝氏と新人で前町議の中井孝紀氏の2名である。

 

日本共産党と日本維新の会は候補者を擁立するのは困難と見られ、信貴氏と中井氏の熾烈な一騎打ちが予想されている。

 

現職の信貴氏は、自民党・公明党・立憲民主党の推薦を取り付けている。町議13名内10名が支援にまわると見られる。組織力や現職としての知名度では優位な立場にある。

 

この他、4年前の信貴陣営の選対本部長を務めた前町議の田口浩嗣氏が信貴氏の支援団体「心豊な久御山の会」の街宣車の運転手を務めていたという目撃例があり、田口氏も信貴氏支持を鮮明している。

 

一方の中井氏は、6月会議の最終日に議員辞職し、事前の政治活動を活発化。2連ポスターの掲示や支援団体「久御山を改革する会」の街宣車を巡回させるなど懸命に支持拡大をはかっている。現時点において、中井氏を推薦する政党や支持を表明している町議は存在しないが、複数の元町議の支持を取り付けたと見られる。

 

町内の有権者数は約1万2千人である。昨年の町議会議員選挙の投票率は50.86%であったことから45~60%程度の投票率が予想される。

 

信貴氏を支援する町議10名の昨年の町議選での合計獲得票は4375票であった。仮に投票率を50%とすると、約6000票の奪い合いとなる。極論、信貴氏がそのまま4375票を獲得すれば、中井氏は1625票にとどまり、信貴氏の圧勝に終わる。もちろん、物事はそのような単純な話しではない。

 

中井氏が地盤とする御牧校区は町内最小校区であり不利な立場にあるが、住民の間では、現職の信貴氏には不満の声も強まっており、多選批判も重なり支持を広げている。信貴氏が地盤とする佐山校区など同氏の支持層にも浸透してきているという見方もある。

 

また、信貴氏は上述したとおり自民党など3党の推薦を取り付けているが、「政治とカネの問題」により国民の政治不信は強まっているため、政党推薦が足かせになる可能性もあり、政党推薦のない「完全無所属」のほうが伸びしろがあるといえる。

 

信貴氏は今回、西脇知事との2連ポスターの掲示を開始した。これは、中井氏に対して強い危機感を示していること意味する。とはいえ、現職3期目の町長としての信貴氏の知名度や推薦政党・支援町議による組織力は強大であることに間違いはない。

 

いずれにしても、今回の町長選挙は横一線の激戦となることが予想される。両陣営が事前の政治活動を活発化させているため、町内では徐々に選挙モードが高まっている。住民がどのような判断するのか注目される。

 

◯信貴氏の関係サイト

久御山町役場 町長室(外部サイト)

心豊かな久御山の会 Xページ(外部サイト)

※信貴康孝氏の政治活動用のウェブサイトやブログの存在は確認できなかった。

2024/8/6追記:信貴町長がXを開設したことを確認した。シンキ康孝 Xページ(外部ページ)

 

◯中井氏の関係サイト

中井たかのりオフィシャルブログ(外部リンク)

2024年7月11日

久御山ジャーナル編集部

 

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