6月22日、参議院議員選挙のゴングがなった。京都府選挙区(定数2名)には、過去最多の9人が届け出たが、事実上は自民党公認・公明党推薦の吉井章候補、立憲民主党公認の福山哲郎候補、日本維新の会公認・国民民主党推薦の楠井祐子氏、日本共産党公認の武山彩子氏の4名による争いとなっている。
また、主要マスコミが「諸派」として扱う参政党は、比例代表で議席獲得の可能性があるとされている。この選挙で参政党が政党要件を満たせば、3年前の「れいわ」や「N国」(当時)と同様にマスコミの扱い方が変わり、有利に党勢拡大を進めることができる。
京都府選挙区では、同党公認の安達悠司候補が5番手だと予想されており、当選は厳しいが、どこまで獲得票数を伸ばすのか注目が集まっている。久御山町の公営ポスター掲示場も、主要候補に次ぐ速さで貼られた。
さて、久御山町では6月16日既報のとおり、久御山高校前の公営ポスター掲示場が設置されたことにより、のってこタクシーの停留所看板が隠れるミスがあった。久御山ジャーナルが町選管事務局に指摘したことにより、停留所看板が見えるように移動されたことを確認した。
是正前(6月16日撮影)
是正後(6月22日撮影)
2022年6月25日
久御山ジャーナル編集部
南大内地区へのホテル誘致を計画している久御山町が、昨年8月と今年2月に京都府にホテル開業に資する補助金事業への支援を要望していたこと、昨年12月に京都府庁で府・町・ホテル事業者の3者協議がおこなわれていたことが情報公開請求によりわかった。
誘致計画は、3月7日の田口議員のクロスピアくみやまに関連した一般質問において、信貴町長が南大内地区にホテルの誘致計画があることを答弁したことにより公となった。このことは3月8日付けの洛タイ新報、3月9日付け京都新聞でも報道された。
久御山ジャーナルは、3月10日付けでホテル誘致にかかる公文書の開示を町に請求した。公開された文書によると町は、設備メンテナンス等によって来町するメーカー技術者、「お茶の京都」や京都市内、大阪府内への観光への拠点として宿泊需要があると分析。
すでに特定のホテル事業者が町内にロードサイド型のホテル立地を検討している段階だとしている。京都府の補助金を活用するために昨年12月21日に京都府庁の商工労働観光部観光室で府・町・事業者の3者協議がおこなわれたというわけである。
久御山町に宿泊需要があるのかは、にわかに速断できないが、仮に宿泊に特化したビジネスホテルが立地すれば、町内の飲食店への需要喚起やクロスピアの活性化にもつながるためプラスになることはあっても、マイナスになることは考えにくい。
なお、開示された文書は、黒塗りになっている部分が多く、全体像がわかりにくい。仮に事業者の競争上の地位を害する範囲を超えて黒塗りしているのであれば行政の隠ぺい体質との批判は免れない。
ホテル誘致についての久御山町公文書.pdf (0.77MB)
2022年6月18日
久御山ジャーナル編集部
京都やましろ農業協同組合が久御山町のネギカットセンターで加工日年月日を偽装していた問題が発覚して4か月が経過した。なぜ、偽装がおこなわれたのか。
久御山ジャーナルは、京都府に情報公開請求をおこないJAから提出された改善報告書などを入手した。この文書をもとに偽装がおこなわれた原因や背景を読み解くことができた。
加工年月日を表示するラベラー機は、暗証番号を使用すれば現場で日付変更が可能であったため、今後は本店営農部長の専権管理に変更するとしている。なぜ、これまでは現場で日付変更が可能であったのかが疑問である。
現場を信頼して、偽装などおこなわれずはずがないという軽い考えだったのかもしれない。別の文書には、「先輩がやっているので、不正行為には気づいていたが、見過ごしていた」「『部下はきちんとやっているはずだから大丈夫』と思い込んで業務をしていた」という職場風土があったしている。
翻って、6月9日放送の報道ランナーではJA北河内の不祥事を独自取材。JA北河内の内情を知る人物が「隠ぺい体質はあると思います」「閉鎖的でワンマンな組織です」と証言していた。
JAグループの各組織は、独立した存在となっているが、JA京都やましろにも管理体制のほか、組織体質にも問題があったことは否めないであろう。
カットネギ加工年月日偽装についての京都府公文書.pdf (1.2MB)
2022年6月17日
久御山ジャーナル編集部