久御山町が管理する駐輪場の敷地内にタクシー会社が無断で広告看板を設置していたことが町都市整備課への取材にわかった。
場所は、久御山団地バスロータリーに存在する駐輪場。町によると、UR(都市再生機構)が所有する土地を久御山町が借り受け、駐輪場として整備したものだという。
この駐輪場敷地内に「地域で一番、京都でも一番、安いタクシーです」と名乗るタクシ―会社(本店=京都市伏見区)が広告看板を設置している。
久御山ジャーナルが町都市整備課に確認したところ管理者である町の許可を得ずに設置された不法占有物件であることがわかった。設置者が特定可能な看板であるため、都市整備課は設置者に撤去を指導したという。
他にも、この駐輪場においては、長期間放置されているバイクや伸びきった危険な木、経年劣化した町設置看板などにも対応を求めた。この駐輪場は、全体的に管理が行き届いていないという感が否めない。
(2022/3/15追記)久御山ジャーナルは違法設置されていた広告看板が撤去されたことを確認した。
撤去指導の対象となった無断設置の広告看板
駐輪場内に放置されているバイクに催告状を貼ってもらった
伸びきった木は危険なため切っていただいた(左:切る前、右:切った後)
経年劣化している町設置看板
2022年3月11日
久御山ジャーナル編集部
信貴康孝久御山町長の後援会「信貴康孝後援会」が令和2年度の政治資金収支報告書を提出していなかったことが京都府選挙管理委員会事務局への取材によりわかった。
信貴町長の関連政治団体は、「心豊かな久御山の会」と「信貴康孝後援会」の2団体がある。政治団体は毎年1月1日~12月31日までの収支状況を翌年3月末までに総務大臣または都道府県選挙管理委員会に提出しなければならない。
昨年11月30日付けで府選管のHPに定期公開された令和2年度の収支報告書を閲覧したところ「心豊かな久御山の会」については提出期限である令和3年3月31日を徒過した4月16日付けで提出されていることが確認できた。一方、「信貴康孝後援会」については報告書自体が存在しなかった。
久御山町ジャーナルが昨年12月に府選管に取材をおこなったところ、「信貴康孝後援会」は令和2年度の収支報告書が提出していないとのことであった。また、府選管が令和3年6月21日付けで収支報告書を至急提出するよう督促文書(「令和2年分の政治資金収支報告書の提出について」)を発出していたこともわかった。
その後、久御山ジャーナル芦田が令和4年3月会議の一般質問で収支報告書の未提出を指摘したところ、令和4年2月28日付けで提出されたことが確認された。提出期限から11か月遅れての提出である。
信貴町長は、「提出するのを失念していた」と議会で答弁していたが、上述したとおり府選管が督促文書を発出している。後援会の事務所所在地は信貴町長の自宅住所で届け出がなされているため、自宅に督促文書が届いていたはずである。そのため「失念していた」という言い訳は、通らないのではないか。
〇久御山ジャーナルが入手した公文書
令和2年分の政治資金収支報告書の提出について.pdf (0.24MB)
〇同種の報道
維新と立民 計3支部で締め切り後も政治資金収支報告書提出せず (NHKニュース2021年12月28日)
2022年3月9日
久御山ジャーナル編集部
令和2年8月執行の久御山町長選挙に立候補し、再選した信貴康孝町長の選挙運動用収支報告書に自民党京都府連から受け取った推薦料10万円を記載していなかったことがわかった。
久御山ジャーナルが自民党京都府連の政治資金収支報告書を調べたところ、令和2年6月3日付けで信貴町長に推薦料10万円が支払われていることを見つけた。
久御山ジャーナルは京都府選挙管理委員会に情報公開請求をおこない、推薦料の領収書を入手。信貴町長は、自らサインした領収書を京都府連に提出していたこともわかった。
政党支部から「公認料」「推薦料」を受け取った候補者は選挙運動用収支報告書に寄附収入として計上しなければならない。
ところが信貴陣営が令和2年9月7日付けで提出した選挙運動用収支報告書には、自民党京都府連からの推薦料が記載されていなかった。その後、久御山ジャーナル芦田が一般質問通告書で「収支の記載漏れはないか」と指摘したところ、令和4年3月3日付けで収支報告書に自己資金を10万円減らし、自民党京都府連からの推薦料10万円を計上する訂正をおこなっていたことが久御山町選挙管理委員会事務局への取材によりわかった。
公職選挙法では、選挙運動にかかわる収入と支出をすべて記載した選挙運動用収支報告書を提出しなければならないこととなっている。収支報告書を公表することにより、選挙の公正性が担保され、また選挙運動で動いた資金が適正だったのか住民がチェックすることもできる。そのためにも正確な収支の記載が求められる。
○久御山ジャーナルが入手した公文書
信貴康孝陣営の選挙運動用収支報告書.pdf (1.42MB) ※訂正前のもの
自民党京都府連から信貴町長に支払われた推薦料の領収書 .pdf (0.24MB)
○同種の報道
3県議、昨年選挙の公認料計上せず(中日新聞2020年4月1日)
公認・推薦料、170万円不記載 19年熊本県議選、現職4人の収支報告書(熊本日日新聞2020年12月31日)
2022年3月7日
久御山ジャーナル編集部
久御山町が町内グルメブック『肉と麺』を増刷する方針を固めたことが町産業課への取材によりわかった。
本グルメブックは、町の産業売り込み隊事業の一環で、京都産業大学現代社会学部の鈴木ゼミが制作・編集し、久御山町が印刷代を負担したものである。
久御山町は、ラーメン店と焼き肉店の隠れた激戦区で、本グルメブックには、町内で営業するラーメン店が15店舗、焼き肉店が7店舗掲載されている。
当初は5000部が印刷され(町の印刷負担代27万5千円)、役場を含む公共施設と掲載店舗に配架された。配架から半年を経過したが、役場にある在庫は3月2日現在、200部程度まで減少しているという。
久御山ジャーナルの取材に対して町産業課は、「配布状況は好調である。掲載情報に変更はないので、近く増刷したい」と答えた。「肉と麺」は久御山町HPからも閲覧することができる。
・久御山御山町グルメブック肉と麺 (久御山町HP)
2022年3月2日
久御山ジャーナル編集部
久御山町消防本部が消防庁舎1階に設置している防火衣ロッカー(下記写真参照)を更新することを決めた。信貴町長が、3月3日に議会へ提出する当初予算案にある消防機械器具等整備事業8673万6千円の内、509万4千円がこれに該当する。
消防本部の説明によると「現在の防火衣ロッカーは老朽化が著しいため、更新することで消防・救急活動の増強整備に資する」としている。
内訳として、土間工事に20万4千円、防火衣ロッカー購入に489万円としている。新しいロッカーは、現在のものよりも大きい回転式のもので、収納容量が増えるという。
消防関係の予算は、3月15日の予算決算常任委員会での審査を経て、3月29日の本会議で当初予算案の採決がおこなわれる予定である。
老朽化した防火衣ロッカーの現況
2022年2月21日
久御山ジャーナル編集部