5月17日に町内企業からオゾン発生器10台の寄贈を受けた久御山町が各公共施設に設置することを決めた。
総務課への取材によると、3こども園、あいあいホール、いきいきホール、荒見苑、クロスピアくみやま、ゆうホール、総合体育館、役場に各1台を設置するという。
オゾン発生器については、一部専門家から効果を疑問視する声や健康被害の恐れがあることが指摘されている。
一方、日本オゾン協会は「低濃度であれば安全」との見解を示している。
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寄附受領書.pdf (0.04MB)
2022年7月15日
久御山ジャーナル編集部
京都府が解体工事会社「キョウラク」(京都市伏見区)を指名停止処分にしていたことがわかった。同社と同社社長は、大阪国税局が脱税(法人税法違反)の疑いで京都地検に刑事告発されている。
久御山町が5月27日に執行した、みまきこども園分園解体等工事の入札にも同社は、参加している。
落札したのは、別の業者であったが、仮に同社が落札していれば、議会で契約議案が否決されていた可能性がある。
久御山ジャーナルが企画財政課に取材をおこなったところ、「キョウラクが刑事告発されたことは報道により承知しているが、指名停止にするまでの判断材料を持ち合わせていない」として、7月13日現在、久御山町では指名停止にはしていないとした。
なお、解体工事会社「キョウラク」(京都市伏見区)は、一字違いのコインパーキング管理会社「キョウテク」(京都市下京区)とは無関係である。
栄三丁目にある「キョウテク」管理のコインパーキング
(府から指名停止となった「キョウラク」とは無関係である)
2022年7月14日
久御山ジャーナル編集部
6月26日付け既報のとおり野村村東の感染性産業産業廃棄物処理施設から悪臭苦情が発生したが、悪臭苦情が発生する可能性を予見していたと推認することができる久御山町の公文書がある。
それは平成30年7月13日付けで環境保全課の課長補佐(課補)が作成した広島県北広島町の視察報告書。
久御山町は、野村村東に加水分解処理による感染性産業廃棄物処理施設の設置計画があることを理由に、当時の環境保全課の課長と課補が同種の施設がある北広島町役場と処理施設の視察をおこなっていたのである。
この視察報告書には「弱い臭いだが甘ったるい様な異臭は、2種類の消臭装置を駆使しても皆無にできなかった」という記載がある。
また「公害発生防止のための設備投資を惜しまなければ道は開ける業界であると思う」とも記載されている。
一方、令和4年1月18日付けの京都府の文書によると府の聞き取りに対して業者が「本施設の設置にあたり、臭気の対策について十分な検討をしておらず、不備があったことは否めないと認識している」と陳述している。
畢竟すると、「臭気の対策について十分な検討をしておらず」「公害発生防止のための設備投資を惜し」んでしまったために、今般の悪臭苦情が発生したといえる。
監督官庁である京都府と久御山町の責任はあまりにも重い。
北広島町視察報告書(久御山町).pdf (1.3MB)
事務連絡処理用紙(京都府).pdf (0.5MB)
久御山町のホテル誘致計画に絡み、町会議員の田口浩嗣氏の紹介を受けて信貴康孝町長などがホテル運営会社の社長と面会していたことがわかった。
久御山ジャーナル芦田の一般質問に対して、産業・環境政策課長が認めた。議員による「口利き」として批判を呼びそうだ。
久御山ジャーナルの調べによると、平成30年6月11日、田口氏は自らが懇意とするホテル運営会社の社長を信貴町長と中村副町長に紹介。
町によると「町内でホテル事業が展開されることによって、町内事業所から生み出される需要や観光利用の可能性についてのヒントをもらった」だけで「口利き」には当たらないとしている。
紹介を受けた会社は、現在、久御山町へのホテル進出を検討している会社とは別だとしている。しかしながら、福山哲郎参議院議員が、平成29年3月24日の予算委員会でモリカケ問題に関連して「こうやって各省庁に問い合わせることを関与、口利きというんです。結果は関係ないんです」と発言しているとおり、議員が行政側に特定業者を紹介した行為は「口利き」に当たり、その結果については「口利き」の成立とは、無関係だと解するべきである。
久御山ジャーナルは、田口氏が紹介したとされるホテル運営会社に対面での取材を申し込んだが、返答はなかった。
ある町政関係者は、「田口議員の行為は、明らかに『口利き』だ。町長は面会を拒否するべきだった」「町としては、立場上『口利き』だと認めることはできなかっただけで、本心は『口利き』だと認識しているはずだ」だと語った。
・第193回国会 参議院 予算委員会 第16号 平成29年3月24日
2022年6月30日
久御山ジャーナル編集部
野村村東に感染性産業廃棄物処理施設を設置した業者に対して近隣から悪臭苦情があったことが京都府への情報公開請求によりわかった。
昨年11月5日、近隣から「焦げたにおい(臭い)がする」と久御山町消防本部に連絡が入った。パトカーも出動し、事情聴取および施設内の確認がおこなわれた。後日、府と町からも悪臭対策を求める指導がおこなわれた。
この問題は、12月会議の一般質問において環境保全課長が「試験運転の段階で『におい(臭い)』が発生した事案があった」と答弁していた。
しかしながら、久御山ジャーナルが入手した京都府の文書には繰り返し「悪臭苦情」という言葉が使用されていた(業者が作成した報告書には「異臭騒ぎ」という言葉が使われている)。
「におい(臭い)」と言い換えることにより、町が「悪臭苦情」を矮小化しようとした意図が感じられる。なお、産業・環境政策課長は、これを否定し、「臭い」という表現で問題なかったと答弁した。
連絡事項処理用紙.pdf (0.28MB)
指導票.pdf (0.15MB)
業者作成の報告書.pdf (0.22MB)
※黒塗り=行政が非開示とした部分、赤塗り=久御山ジャーナルの判断で非開示にした部分
2022年6月26日
久御山ジャーナル編集部