昨年9月会議において、本紙芦田が一般質問で『はだしのゲン』を学校図書館での取り扱いについて質問した後に、勉強不足な議員が「漫画本を本会議場に持ち込むではない」と議長に抗議していたことが議会関係者への取材によりわかった。
『はだしのゲン』は原爆の悲惨さを描いた漫画本であるが、連載後半は日教組や日本共産党が発行する雑誌で連載されたこともり左派色が著しくなり、皇室制度や自衛隊を否定する描写や歴史的事実に反する描写が問題とされている。
芦田は、発達が未成熟な子どもたちには公正な判断ができないので、学校図書館には配架するべきではないと訴えた。芦田が質問の際に『はだしのゲン』を本会議場に持ち込んだことは勉強不足な議員が指摘するとおりである。
しかしながら、会議規則107条は「何人も、会議中は、参考のためにするもののほか、新聞紙又は書籍の類を閲読してはならない」とある。これを反対解釈すると「会議中は、参考のために新聞紙又は書籍(漫画本を含む)の類を閲読」することは許されると解されるのである。
また、会議規則を持ち出すまでもなく、漫画本である『はだしのゲン』を持ち込んだ目的は、質問の参考にするためであり、持ち込んだことについて正当の理由がある。実際に『はだしのゲン』を開きながら質問していることは録画映像からも確認できる。
『はだしのゲン』を開きながら質問する本紙芦田
「漫画本を本会議場に持ち込むではない」というのは、一般論としては正しいといえるであろうが(成文法としては禁止されていないが、条理上許されないと解される)、本件については、まったく法的根拠を欠いた「難癖」である(当然、議長により棄却された)。この勉強不足な議員は、議長に抗議する前に会議規則をきちんと確認するべきである。
2022年1月14日
久御山ジャーナル編集部
久御山町議会議員の田口浩嗣氏が昨年の総選挙において京都府6区から自民党公認(公明党推薦)で立候補した清水鴻一郎氏が落選すれば、京都府6区に対する国の予算が削られると不安を煽る不適切なブログ記事を掲載していることがわかった。
田口氏は、令和3年8月5日をもってブログ更新の終了宣言をおこなったが、10月19日に何の説明もなく突如として更新を再開。総選挙に関連したブログ記事を掲載し、清水氏の落選によって再び更新は止まった。
選挙期間中に田口氏は、具体的には以下のような投稿をおこなっている。
「六区【久御山町】の政権政党自民党の国会議員を絶対落とせません❗全て停止します。」(10月22日付け)
「6区から政権政党自民党の国会議員が居無くなれば今まで進んできた事業などが進まなくなり、6区全体が置いてきぼり状態に陥」る(10月24日付け)
「もし、敗れて野党議員に成れば、今迄みたいに災害の度に補助や対策費を付けて頂いて来ましたが、パイプが無くなり頓挫してしまう!」(10月26日付け)
「6区から自民党議員が居無くなれば、発展もせず、安全対策や経済対策など何もできなくなります!!」(10月27日付け)
「9年間で、自民党がこの山城地域『6区』に国から590億円を予算付けしてきましたが、他の候補者には今後の国の予算を持ってこれません!実現できるのは 自民党の候補者『清水こういちろう』ただ一人です!」(10月30日付け)
清水氏の対立候補であった立憲民主党の山井和則衆院議員や日本維新の会の中嶋秀樹氏(落選)が当選すれば、京都府6区に対する国の予算が削られ、「6区全体が置いてきぼり状態に陥」る(10月24日付け)ということである。つまり、自公政権は6区に与党代議士が不在になると予算を削る(卑怯な「兵糧攻め」である)、予算編成のさいに選挙区内における与党代議士の有無で差別すると公言しているのと同様である。
与党代議士の有無で予算編成で特定地域を差別することは憲法違反であり、到底看過できるものではない。書くのであれば、せめて「与党代議士が不在になれば予算の増額が難しくなります」といった程度にとどめるべきであろう。田口氏の記述は、根拠なく有権者の不安を煽り、脅しともとられかねない極めて不適切な記述である。
2022年1月12日
久御山ジャーナル編集部
久御山町議会議員の田口浩嗣氏が過去のブログで新婚夫婦に「沢山の子どもをご期待申し上げます・・・♡」などと女性蔑視と取られる問題記述があったことがわかった。
田口氏の平成29年3月14日付けブログ記事には「近所でお世話になっている先輩の御子息が、彼女と一緒に入籍に役場へ来られました。おめでとうございます。これからも末永く御幸せに!沢山の子どもをご期待申し上げます・・・♡」などと記載している。
同様の発言は、下記のとおり自民党の国会議員がおこなっており強い非難を浴びたことがある。
自民党・山東昭子参院議員「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」(平成29年11月)
自民党・加藤寛治衆院議員「新郎新婦は必ず3人以上の子供を産んでほしい」(平成30年5月)
自民党・桜田義孝衆院議員「子供を3人くらい産むようお願いしてもらいたい」(令和元年5月)
平成26年には都議会で自民党都議による「早く結婚しろ」「自分が子どもを産め」などといったヤジが問題になったことがある。さらにさかのぼると、平成19年には自民党の柳沢伯夫厚生労働大臣が「女性は子を産む機械」という耳を疑う露骨な差別発言をおこなっている。
田口氏の記述は、差別的言動の常習犯である自民党の杉田水脈衆院議員の言葉を借りれば夫婦の「生産性」に期待する極めて不適切な記述である。そもそも「子どもはまだ?」「〇人目は考えている?」「子どもを早く作ったほうが良いよ」などといった発言は、セクハラだと認識されている。田口氏は、文章の最後にハートマークをつけているが、不快を通り越して、吐き気がする。セクハラ記述をブログに堂々を掲載する田口氏は常軌を逸しているといえる。
「近所でお世話になっている先輩の御子息」であったとしても、子ども望むか、望むのであれば何人を希望しているのかといったことは極めてデリケートな問題であり、「赤の他人」が踏み込むべき領域ではないし、ブログに掲載するべき内容ではない(仮に当該夫婦が「沢山の子どもを作りたい」と述べていたとしてもである)。
山東・加藤・桜田の3氏の問題発言以前に記述されたものであるが、まさに自民党らしい差別記述である。田口氏は、直ちに撤回するべきである。
※田口氏は「婚姻」を「入籍」と表現しているが、これは誤用である。入籍は婚姻とはまったく別の手続きである。おそらく芸能ニュースなどの影響で誤用したものと思われる。
参考サイト:大阪市:入籍届 (…>戸籍に関すること>その他戸籍の届出に関すること) (osaka.lg.jp)
田口氏のブログより
2022年1月11日
久御山ジャーナル編集部
ロックファーム京都(以下「ロック社」)が違法建築物を撤去したことが久御山町農業委員会事務局への取材によりわかった。撤去完了は昨年12月24日付け。
この問題は、昨年5月頃にロック社が従業員用駐車場の農地転用許可を受けた土地に直売所となるコンテナを設置したのが端緒。違法建築物となるため当局から是正指導を受けていた。
久御山町ジャーナルは読者からの情報提供を受けて、当局への取材および情報公開請求を経てロック社の違法性を指摘する記事を数回にわたって掲載した。「ペンは剣よりも強し」。まさに久御山ジャーナルの追及が実ったといえる。
久御山ジャーナルの取材に対して町農業委員会事務局は「コンテナが撤去されたため、ロック社には農地転用完了届を提出するように求めている」と答えた。
ロック社の代表者は注目されている若手農家である。同社の商品力の高さを評価する声は大きく、久御山町でも将来性がある企業といえる。違法性が解消された現在、久御山ジャーナルとしても今後の同社の発展・活躍に期待したい。
2022年1月6日
久御山ジャーナル編集部
政府が希望する自治体などに無償配布する「アベノマスク」を久御山町は申し込みをしないことが町国保健康課への取材によりわかった。
政府配布の布マスク、通称「アベノマスク」は大量の在庫を抱え、これまでに6億円の保管料が発生していることが問題視されている。
政府は、在庫をはき出すために希望する自治体や団体・個人に無償配布することを決めた。現在、厚生労働省のHPから申し込みを受け付けている。
久御山ジャーナルが国保健康課に「アベノマスク」の配布を希望するかと取材をおこなったところ、「必要性を感じないので、申し込みをするつもりはない」との回答であった。
この問題では、群馬県太田市の清水聖義市長が「誰も着けていないマスクを、地域住民ならOKというのは合点がいかない」「(アベノマスクを)地方に押し付けるのはばかにしている」と不快感を明らかにしている。
廃棄するにも今の在庫量では、6千万円かかるという。相場の格言に「見切り千両、損切り万両」という言葉があるが、まさに「損切り」する必要性が迫られている。
2021年12月28日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)