違法建築物を設置しているロックファーム京都(以下「ロック社」)が顧客に対して「諸事情により直売所が使用できなくなりました」と説明していたことが本紙読者からの投書によりわかった。
ロック社は10月9日から熟成”京都舞コーンの現地販売を開始。今回は予約制となり、現地に行く前に希望の引き取り日時を伝える必要がある。
直売所が違法建築物であることを知っている本紙読者が予約して現地に赴いたところ、ロック社の従業員は敷地内にテントを貼り、トラックから商品を搬入していたという。
読者が「なぜ直売所の建物を使用しないのですか」とロック社の従業員に質問したところ、冒頭のとおり「諸事情により(直売所が)使用できなくなりました」と答えたという。
本紙に情報提供をおこなった読者は「ロック社の『京都舞コーン』はすばらしくおいしいだけに法令違反は残念」と語った。
写真はいずれも本紙読者提供
2021年11月12日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)
宇治簡易裁判所での訴訟結果について報告する。
令和3年(ハ)第104号 慰謝料請求事件
原告:芦田 祐介
被告:田口 浩嗣
請求額:10万円(全額認容)
久御山町議会議員の田口浩嗣氏(以下「被告」)が自身のブログで筆者の名誉を毀損する記事を掲載した。これに対して、筆者は7月26日付けで10万円の慰謝料を請求する訴訟を宇治簡易裁判所に提起した。
被告は、7月19日付けブログにおいて、筆者の実名こそ出していないが、筆者だと特定できる表現を使い「誹謗中傷ビラを配布した」「人の粗を探しては、ネットで誹謗中傷し、自分の手柄にしている」「ネットで誹謗中傷的な内容ばかり掲載している」「次から次に思いつきで情報公開請求をおこない、役場の業務に支障が出ている」などと虚偽の事実を摘示した。
また被告は、筆者が配布した「久御山ジャーナル」紙面版を「誹謗中傷ビラ」と表現し、中井議長に対して「(芦田が)配布した『誹謗中傷ビラ』を回収させろ」と要求し、当該事実をブログに掲載した。本件紙面版は、「誹謗中傷ビラ」でも何でもなく、回収要求に法的根拠や正当な理由は見出すことはできない。
被告ブログには久御山町住民を中心に一定の閲読者がいる。被告の虚偽記載により、筆者の名誉は著しく毀損された。また議長に回収を要求し、当該事実をブログに掲載したことは、名誉毀損とは別に「年長議員」「先輩議員」といった優越的地位を濫用したパワーハラスメント等の人格権を侵害する不法行為を同時に構成するものである。
被告は、10月1日の第1回口頭弁論期日に出頭せず、また答弁書その他の準備書面を提出しなかった(いわゆる「欠席裁判」)。そのため請求原因事実を争わず、これを自白したものをみなされた。
よって、10月15日に宇治簡易裁判所は、被告の不法行為を認め、原告である筆者の請求どおり10万円の支払いを命ずる判決を言い渡した(「欠席裁判」の場合は口頭弁論調書に判決が記載される「調書判決」となる)。被告から控訴はなく、11月2日に判決は確定した。
筆者が訴訟を提起したのは、自分の身を守り、潔白を明らかにするためである。被告は議長に「誹謗中傷ビラ」の回収を要求したため、議会内で問題視することも考えられたため、先手を打ち、訴訟を提起することにより、そうした汚い策動を封じることができたのである。訴訟を提起しなければ、被告が「芦田つぶし」を狙い、「全員協議会」という名の「つるし上げ会議」の開催を要求したかもしれない。
また筆者が「誹謗中傷をおこなっている」などと誤った事実が流布してしまうため、対抗策・防御策を取らなければ、筆者の政治生命が絶たれてしまう。訴訟を提起しなければ、被告の誹謗中傷行為がエスカレートしていくことも考えられた。
被告は法廷で反論する機会があったにもかかわらず、自ら防御権を放棄したのである。訴訟提起前は、威勢が良かったが、いざ訴訟を提起されると、勝ち目がないと見て、臆病にも自らの殻に閉じこもることを選んだのである。被告は、ブログでは筆者を好き放題に誹謗中傷したが、訴訟提起後は当該部分をこっそりと削除していた。これを卑怯といわずして何を卑怯というのか。
自らのブログの記載に自信があるのであれば、当該部分を削除せずに、正々堂々と法廷で自らの正当性を主張すればよいのであるが、被告はそれをしなかった。法廷で主張をぶつけ合うだけの信念がないということである。これは、被告にとって本当にふさわしい「やり方」であったといえる。
被告の本件不法行為は、有権者の信託を受けた議員として、あるまじき非行である。被告に1票を投じた有権者を裏切る背信行為ともいえる。
本年5月の議長選挙では、被告はくじ引きで落選したとはいえ7票を獲得している。議長選挙で被告を支持した同僚議員の期待を裏切るものでもある。
※筆者は被告の人間性を見抜いていたため被告とは別の候補者に投票した。
判決後に、被告は筆者に慰謝料を支払ったが、ブログに謝罪・訂正文を掲載しておらず(法的にはそのような義務はないが)、筆者の名誉は十分に回復したとはいえない。しかも被告は8月5日付けブログでは「先日ブログで農家を守る為に掲載した文章に対して、本日、手元に『訴状』が届き、訴えられました」などと記載し、「農家を守る為」と自身の不法行為を正当化する文章を未だに掲載している。
被告が本件訴訟に敗訴し、慰謝料を支払っているため一定の抑止力にはなったと考えるが、また誹謗中傷されるのではないかと恐怖を覚えている。久御山町議会の議員が同僚議員を中傷したことにより提訴され、賠償命令が確定するなどということは、おそらく前代未聞のことではないだろうか。
今回の一件については、改革派議員である筆者をつぶしにかかろうとする汚い策動であったと認識している。気に入らない議員には手段を選ばず、つぶしにかかる。そんなことは絶対に許されるわけがない。被告には、正義の鉄槌が下されたといえよう。今後も被告が不法行為を構成するような陰謀遊びにふけるというのであれば、再び法的措置を取ることになるであろう。
説明責任を果たさない被告は、深く反省しているのか甚だ疑問である。被告の議員としての資質についても首をかしげるを得ない。
口頭弁論調書(判決)正本.pdf (10.06MB)
確定証明書.pdf (0.34MB)
被告から支払われた慰謝料(議会事務局に預けたと連絡があった)
小銭は遅延損害金
2021年11月9日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)
お茶の京都DMOが制作した動画「お茶の京都ぶらり旅 久御山町ドライブ紀行編」に違法広告物が紹介されていたことが久御山町都市整備課などへの取材によりわかった。
当該動画は、町HPの9月24日付け新着情報で「お茶の京都DMOが制作したYouTube番組」「フリーアナウンサーの三代澤康司さんが、カーシェアを利用してドライブで巡ります。ぜひご覧ください。」などと紹介されている。
動画内では久御山町の企業が町道に設置したと思われる屋外広告物を紹介している。
当該広告物について住民から「道路管理者の許可を得た看板なのか」との問い合わせが町都市整備課にあったため、無断で設置された不法占有物件であることを確認された。
同課が設置者に対して撤去を指導。現在は撤去されていることが確認されている。
お茶の京都DMOは、正式名を「一般社団法人京都山城地域振興社」といい、京都府や宇治市、久御山町などの自治体が構成員(株式会社でいう株主)となっている。副社長は京都府副知事が務めており、自治体からも職員が出向している。
一目で違法性が疑われる屋外広告物を動画内で紹介するのは注意力が散漫なのではないだろうか。
この後、違法な屋外広告物をアップで紹介(YouTubeより)
都市整備課の指導により、現在は撤去されている
2021年11月6日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)
久御山町田井新荒見の事業地に産業廃棄物を大量に放置している広村商店(事実上廃業)が4トラック1台分の産廃を撤去したことがわかった。
本紙は10月28日に同地で産廃撤去作業がおこなわれるとの情報を得た。現地に赴いたところ、京都府と久御山町の職員が立ち会う中、同社から委託を受けた産廃業者がトラック1台分の産廃を撤去していった。
京都府山城北保健所と久御山町環境保全課に取材をおこなったところ約6㎥の産廃が撤去されたという。
前回、撤去作業がおこなわれたのは、7月17日以来なので約3ヶ月ぶりに産廃が撤去されたことになる。本紙既報のとおり保健所は撤去作業が滞っていることを理由に同社に対して「今後の厳しい措置について検討している」としていた。「厳しい措置」を逃れるための一時しのぎの撤去作業でなければよいのだが。
本紙の取材に対して保健所は「あらゆる選択肢を考え、最善の手段を講じていく」と述べるに留め、具体的な「今後の厳しい措置について」は明言を避けた。一方、地元住民は広村商店の鈍い動きに怒り心頭となっている。
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2021年10月28日
(久御山ジャーナル主筆 芦田祐介)
京都府6区から自民党公認で総選挙に立候補している元職の清水鴻一郎候補が本人の希望により公営掲示板のポスターを一部貼り替えたことがわかった。
公示日に貼られたポスターは、コロナ対策の専門家であることを強調し、清水候補の写真と名前などが記載されたオーソドックスな選挙ポスターであった。
ところが10月25~26日に公営掲示板に貼られた清水候補のポスターが一部、別のポスターに貼り替えられたことが確認された。新しいポスターは、赤色をベースとして名前を大書きし(清水候補の顔写真はなし)、「自民・公明か!立憲・共産か!」という少々刺激的なキャッチコピーが掲載されている。
清水候補の選挙事務所に取材をおこなったところ、当該ポスターは公示日以降に急遽印刷されたものとした上で「候補者の希望で一部を貼り替えたと聞いており、それ以上のことは承知していない」という回答であった。党本部や京都府連の意向については否定した。
他党を攻撃(?)するような選挙ポスターは、得られる票もあれば、失う票もある。清水候補は、75歳と高齢のため党の内規により比例代表との重複立候補ができず、小選挙区1本での勝負となっているため焦りがあるのかもしれない。
6区からは清水候補の他に、日本維新の会新人の中嶋秀樹候補と立憲民主党前職の山井和則候補が立候補しており激戦が繰り広げられている。はたして、有権者はどのような判断をくだすのか。答えは10月31日に判明する。
清水陣営が貼り替えたポスターが掲示されている公営掲示板
2021年10月26日
(久御山ジャーナル編集部)